実走テスト ステップ2
首都高速を抜けて千葉市役所へ
東京駅を出発して千葉方面に向かうには、有料道路を使っても複数の候補ルートがあります。
首都高速道路の環状線から湾岸線を抜けて東関東自動車道を経由する方法と首都高速道路環状線から7号線を経て京葉道路を利用する方法がメインですが、昨年6月に外環道の千葉区間が開通したことで、首都高速7号線から湾岸線へアクセスする方法も可能に。
さまざまなルートが選べるということは、交通の流れを反映してルートを選ぶVICSの利便性がますます高まったといえます。
カーナビは今回、7号線を経て京葉道路を案内しています。
画面は、見やすさと機能のバランスのよさが印象的です。右上には次に曲がる地点までの距離と方向が大きく示され(その上には“その次に曲がる情報”も小さく表示される)、その下には次に通過する交差点名と車線案内を表示。車線案内は、通るべき車線を緑で指示します。
画面左には登録した機能がすばやく呼び出せる【マイメニュー】をいちばん上に、【VICS情報】へのショートカット、【ビュー切替】、そして地図スケールの【広域&詳細】切り替えが並び、サッと操作できるようになっています。地図画面から直接VICSメニューを呼び出せるのは嬉しいですね。
下には「中断」や「変更」などのルート案内関連と「検索」や「発話」といった基本機能のメニューが並びます。この列は隠すことも可能です。
東京駅周辺の道は細かくてわかりにくい道も多いですが、交差点拡大図や詳細なイラストがしっかりサポート。画面右には近づくにつれて緑が減っていく仕掛けで曲がる場所までの距離の目安が示され、曲がるポイントを教えてくれます。また、次に曲がる場所を地図上に赤い丸で示して教えてくれるのは、独自の工夫ですね。これもわかりやすい。
最寄りの宝町入り口から首都高速道路へ入ります。宝町入り口の進入路は交差点の脇にあってわかりにくいのですが、イラストのおかげで迷うことなく通過できました。
首都高速は分岐を繰り返します。しかしカーナビは実際の風景に近いイラストで進む方向を指示してくれるので、安心です。
高速道路走行中は高速道路マップが表示されます。VICS情報に基づく渋滞/混雑や故障車、そして車線規制の情報まで確認できるのが特徴で、安全運転にも役立ちますね。一番上の表示で、出口の名称とそこまでの距離&時間がわかります。
ETC2.0と連携させれば、その情報も簡易図形で画面へポップアップ表示します。
京葉道路(自動車専用道路)を幕張インターチェンジで降りて、一般道へ。幕張インター出口もまた短い区間内に分岐が続きますが、カーナビの指示通りに走れば迷うことはありません。
一般道では、道路上にある案内看板と同じ案内が画面上に表れ、進む方向が通行レーン案内とともに緑に色分けされて示されるので安心できます。
オプションの光VICS※対応のETC2.0ユニットや「光/電波ビーコン対応VICSアダプター」を接続しておけば、道路上にある光ビーコンからの情報をキャッチし、画面にポップアップ表示します。
※光ビーコン対応
立体交差などもわかりやすく案内。
交差点拡大図は、交差点に近づくにつれて3D画像から、2D画像へ変化していきます。これも曲がる場所が把握しやすくなる、うれしいアイデアですね。
スムーズな誘導のおかげで、無事に千葉市役所へ到着しました。
ちなみに、画面下にある【検索】を押すと、検索メニューへ簡単にアクセスできます。
メニューの上のほうに「寿司屋」や「食堂・飲食店」と表示されているのは音声認識機能を立ち上げなくても車内の会話の中から施設ジャンルや名称を自動認識し、候補を表示してくれる便利な機能によるもの。車内では「昼食をどうしようか」という話をしていたので、それを反映したのでしょうね。
この「周辺検索アシスト機能」と呼ぶ、周辺検索をサポートする機能は、三菱電機のカーナビ※だけに備わっています。
※NR-MZ300PREMI、NR-MZ200シリーズに搭載