地図画面の色使いは、とても鮮やかです。誘導するルートはクッキリとした太い線で描かれ、ひとめでわかりやすい印象。曲がる交差点の手前などに差しかかると表示される交差点拡大図も、シンプルで見やすいものです。
走り出してすぐ、異変に気づきました。横浜から鎌倉へは、通常なら首都高速道路から横浜横須賀道路を抜けていきます。しかし、首都高速道路を走ろうとせず、ナビは普段通らないような細かいルート指示するのです。
理由は、すぐに理解できました。横浜横須賀道路が雪のために通行止めという情報をVICSから受け、迂回するルートをナビが自動的に選んで誘導してくれていたのです。FM-VICSのみでも通行止めを回避したルート案内は可能ですが、光・電波ビーコン(今回のケンウッドMDV-Z701をはじめ多くの市販ナビでオプション設定)を使うと、渋滞も回避するルート案内が可能になります。今回のように通行止めの道があると、自動的にそこを迂回。条件の悪い日のドライブだからこそ、VICSのメリットをあらためて再確認することができました。
もし土地勘のない場所で、通行止めや渋滞情報により迂回ルートを自分で選ばなければならない状況になったとしたら、道を選ぶのに苦労することでしょう。しかし、FM-VICSに加え光・電波ビーコンを使えばそんな心配は無用なのです。また、今回のZ701では「スマートループ」という交通情報システムに対応。通行止めが多く発生した今回のドライブでは、ナビの心強さを一層感じました。
移動中は、ビーコンからの情報で渋滞情報を画面にホップアップ表示。また、地図上でも高速道路上には通行止めの表示が確認できます。