FM多重放送とビーコン

VICSセンターで編集、処理された道路交通情報(VICS情報)をカーナビゲーションに伝達する方法には、
「FM多重放送」と各道路上に設置された「ビーコン」があります。
「FM多重放送」では広域エリアの道路交通情報を提供し、「ビーコン」では自車位置をもとにした
直近の道路の詳細な情報などその場所で必要な道路交通情報を提供しています。
「ビーコン」には、主に高速道路で使用される「電波ビーコン」と、主要な一般道路で使用される「光ビーコン」があります。

FM多重放送

●受信している都道府県の情報と、その隣接県との県境近辺の情報が提供されます。
●NHKのFM放送局の音声放送に多重化して、同一周波数帯域で放送しています。
●2分半あたり約5万文字相当の情報量を、5分間に2回送信します。
 例:VICS東京(82.5MHz)のカバーエリア
 (各地の受信エリアはNHK-FMとほぼ同様で、全国の主要都市等をカバーしています)

※提供される情報は参考情報であり、情報の収集・処理などにより、提供された情報が
 実際の状況と異なる場合があります。実際の交通規制に従ってください。
※提供される情報は5分間隔で更新されますが、表示に多少時間がかかることがあるため、
 常に最新の情報が表示されるわけではありません。実際の交通規制に従ってください。

FM多重放送 提供例

ビーコン

ビーコン(beacon)とは、高速道路や幹線道路上に設置されている無線による情報提供のシステムです。
道路上に設置されたビーコンから電波または赤外線を発し、渋滞や通行止め、所要時間などの情報を発信しています。

電波ビーコン

●ITSスポットでは進行方向の前方、合計1,000km程度の高速道路の情報や
 インターチェンジ付近の接続道路や平行する一般道路情報などが提供されます
 (2.4GHz帯の場合200km程度)。
●ITSスポットからの提供情報の内容は、高速道路などの渋滞・リンク旅行時間・
 規制・障害情報・SA/PA情報・簡易図形・画像・音声などです
 (2.4GHz 帯の場合、画像・音声は除く)。
●ITSスポットでは受信エリアはビーコン直下の前後20m程度で、
 車載機は主に進行方向の情報を取得可能です(2.4GHz帯の場合70m程度)。

※ETC2.4GHz帯でのVICS情報は2022年3月31日をもって終了しました。

電波ビーコン 提供例

光ビーコン

●進行方向の前方30km、後方1kmの一般道路と高速道路の情報が提供されます。
●情報の内容は、渋滞・リンク旅行時間・規制・駐車場情報・区間旅行時間
 などです。
●受信エリアはビーコンの手前3.5m程度で、車載機は進行方向の情報を取得
 可能です。

光ビーコン 提供例

仕組み

FM簡易図形表示例