この冬、カーナビの最新機種が続々と発売されているが、こうした新作の性能を見ていると、カーナビが行こうとしている方向性が見えてくるようだ。 |
一方、ポータブルナビのジャンルでは、パーソナル性の強さがフルナビとの大きな違いだ。例えばボディカラー。従来のフルナビは車に埋め込む関係上、「カラーバリエーション」という概念は見られなかったが、ポータブルナビとなると話は別だ。パナソニックやソニーなど家電に慣れたメーカーからは、カラフルなボディカラーのポータブルナビが以前から登場しており、また秋には、大手セレクトショップ「ユナイテッドアローズ」がボディカラーをデザイン監修したポータブルナビ【CN-MP180DUA】がパナソニックから限定発売された。
カーナビが車に接続するだけのモノではなく、車から外して徒歩で使用できたり、自宅でも使用できるといった、「自分のモノ」といった感覚が如実に反映されている。振り返ればコンパクトデジカメも黎明期はシルバーやブラックが多かったが、今やカラフルなボディカラーで売り場を飾っている。
またポータブルナビでは手軽さの助長が見られ、多くのメーカーで吸盤式の取り付けに切り替わりつつある。従来のベタッとした「ダッシュボードへの接着」では、仕上がりが不細工だったり、あるいは車を買い換えたり、別の車で使用したいときは不便だった。ポータブルナビならではの仕様用途に、メーカーが応えた格好だ。
ポータブルナビのジャンルは、「フルナビの簡易版」といった位置づけから、「パーソナルなナビ」としてのアイテムへと、歩み始めているようだ。